ターレスの性格と人間関係を解説！声優や心に響く名言も紹介

ターレスは、劇場版『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』に登場した、サイヤ人の生き残りの一人です。

主人公・孫悟空と瓜二つの顔立ちをしていますが、血縁関係はなく、サイヤ人の下級戦士によくある顔だとされています。

宇宙を渡り歩き、星の生命力を吸い尽くして実をつける「神精樹」を育て、その実を食べて力を増強する「ターレス軍団」を率いています。

性格は冷酷非情で、自由気ままに破壊と略奪を繰り返します。

ターレスの声は、孫悟空役でおなじみの野沢雅子さんが担当しています。

悟空と同じ声でありながら、その口調は尊大で、冷酷な悪役としてのキャラクターを見事に演じ分けています。

悟空が善良なサイヤ人であるならば、ターレスはサイヤ人の残虐な本能のままに生きる「もう一人の悟空」と言える存在です。

野沢さんの演技力の幅広さを改めて感じさせるキャラクターの一人です。

ターレスの力の源は、惑星に植え付けた神精樹の実です。

神精樹は、その星の全ての生命エネルギーを吸い上げて成長し、そのエキスが凝縮された実をつけたします。

その実を食べた者は、戦闘力が飛躍的に上昇します。

ターレスはこの実を食べることで、界王拳10倍の悟空をも上回るほどのパワーを手に入れ、Z戦士たちを窮地に追い込みました。

星を犠牲にして力を得るという方法は、彼の邪悪さを象徴しています。

ターレスは、悟空に「もしお前が頭を打たず、サイヤ人としての本能のままに育っていたら、俺のようになっていたはずだ」と語りかけます。

彼の存在は、悟空の「if」の姿、つまり悪の道に進んだ場合の悟空を体現しています。

同じ顔、同じ声でありながら、その思想や生き様は正反対です。

悟空がターレスを倒すことは、自分の中に眠るかもしれないサイヤ人の残虐性を否定し、地球で育った孫悟空としてのアイデンティティを証明する戦いでもありました。

ターレスは、孫悟空と瓜二つというビジュアル的なインパクトと、サイヤ人の本質的な悪を体現したキャラクターとして、非常に高い人気を誇ります。

「神精樹の実」という独自のパワーアップ方法も、彼のキャラクターを際立たせています。

劇場版の敵役でありながら、その存在は悟空の物語に深い意味合いを与えた、重要なキャラクターと言えるでしょう。