イルミ＝ゾルディックの歪んだ愛情を解説！声優やヒソカとの関係も紹介

暗殺一家ゾルディック家の長男で、キルアの兄です。

変装を得意とし、針を刺すことで人や自分自身の姿を自在に変えることができます。

弟のキルアに対して非常に歪んだ愛情を持っており、彼を一流の暗殺者に育て上げることが自分の使命だと信じて疑いません。

感情の起伏が乏しく不気味な雰囲気を漂わせる、作中でも屈指の危険人物です。

イルミ役を担当するのは、声優の松風雅也さんです。

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のガエリオ・ボードウィン役や、『シェンムー the Animation』の芭月涼役など、クールでミステリアスな役柄に定評があります。

イルミの感情が読めない不気味さと、弟への執着心を見事に演じきりました。

声優だけでなく、俳優としても活動しています。

ハンター最終試験では、ギタラクルという偽りの姿で潜入し、キルアの前に立ちはだかりました。

言葉巧みにキルアを精神的に追い詰め、暗殺者の道に引き戻そうとする姿はまさに狂気そのものでした（コミックス5巻）。

キルアの頭に思考をコントロールする針を刺していたことが判明するシーンは、彼の歪んだ愛情を象徴しています（コミックス22巻）。

会長選挙編では、アルカを巡ってヒソカと共闘しますが、その目的は弟の支配であり、その執念深さが描かれました。

弟のキルアに対して、愛情と呼ぶにはあまりにも歪んだ執着心を見せ、彼の人生を支配しようとします。

ヒソカとは、互いの利害が一致すれば共闘することもある奇妙な関係で、その実力は認め合っているようです。

父シルバや祖父ゼノもイルミの能力は高く評価していますが、その思想の危険性も理解しています。

幻影旅団のクロロからの依頼で、団員として加入することもあり、その動向は謎に包まれています。

イルミは、家族愛という名目で弟を支配しようとする、ゾルディック家の闇を象徴するようなキャラクターです。

彼の行動原理は一貫して「キルアのため」ですが、その方法はあまりにも過激で独善的です。

目的のためなら手段を選ばない冷酷さと、時折見せる人間離れした表情が、読者に強烈なインパクトを与え続けています。