メルエムの性格と人間関係を解説！声優や心に響く名言も紹介

キメラアントの女王が生んだ「王」であり、キメラアント編における最大の敵として登場します。

生まれた瞬間から自身を全ての生物の頂点と認識しており、人間を単なる食料としか見ていない傲慢で残虐な性格でした。

しかし、盲目の軍儀（グンギ）名人コムギとの出会いをきっかけに、彼の心には大きな変化が訪れます。

圧倒的な力と知性を持ちながらも、人間的な感情に目覚めていく過程が、このキャラクターの最大の魅力です。

メルエムの声を担当しているのは、声優の内山昂輝さんです。

代表作には、『機動戦士ガンダムUC』のバナージ・リンクス役や、『呪術廻戦』の狗巻棘役など、数多くの人気キャラクターがあります。

内山さんは、王としての威厳と冷酷さ、そしてコムギと出会ってからの戸惑いや優しさといった、メルエムの複雑な内面の変化を見事に演じ切りました。

その繊細な表現力は、多くの視聴者の心を打ち、物語の感動をより一層深いものにしました。

暇つぶしとして始めた盤上競技で、各界のプロをことごとく打ち負かしてきたメルエム。

しかし、唯一、軍儀の世界チャンピオンであるコムギにだけは一度も勝つことができませんでした。

最初はただの「暇つぶし」の相手としか見ていませんでしたが、命を懸けて対局に臨むコムギの姿に、メルエムは次第に畏敬の念を抱くようになります。

この出会いが、彼の残虐な心に「個」を尊ぶという人間的な感情を芽生えさせる大きなきっかけとなりました（単行本27巻～）。

彼の人生に最も大きな影響を与えたのは、軍儀の名手コムギです。

彼女との対局を通じて、メルエムは力以外の価値観を知り、人間的な感情を獲得していきます。

また、彼に絶対的な忠誠を誓う3人の王直属護衛軍（ネフェルピトー、シャウアプフ、モントゥトゥユピー）も重要な存在です。

最終的には、人類最強の念能力者アイザック＝ネテロと死闘を繰り広げ、その戦いの中で自身の存在意義を見出していくことになります。

メルエムは、当初は絶対的な悪として描かれましたが、コムギという一人の人間との出会いを通じて、その内面が大きく変化していく様子が丁寧に描かれました。

暴力と恐怖で支配する「王」から、愛と尊厳を理解する存在へと変貌を遂げた彼の物語は、『HUNTER×HUNTER』の中でも特に哲学的で、多くの読者に深い感動と問いを投げかけました。

彼の最期は、敵でありながらも涙なしには語れません。