セーラーサターンの性格と人間関係を解説！声優や心に響く名言も紹介

セーラーサターンは、外部太陽系三戦士の一人で、沈黙の星・土星を守護に持つ、破滅と誕生の戦士です。

その正体は、ミメットの父である土萌教授の一人娘、土萌ほたる。

幼い頃の事故が原因で体に機械を埋め込まれ、病弱で孤独な日々を送っていました。

「沈黙の鎌（サイレンス・グレイブ）」を振り下ろすことで、星をも破壊するほどの強大な力を持つため、他の戦士たちから畏怖されていました。

しかし、その内面は非常に心優しく、ちびうさとの出会いによって運命が大きく変わっていきます。

セーラーサターン（土萌ほたる）の声を担当されたのは、声優の皆口裕子さんです。

皆口さんは、『YAWARA!』の猪熊柔役や、『ドラゴンボール』シリーズのビーデル、パン役などで知られています。

ほたるの持つ、か弱く儚い雰囲気と、セーラーサターンとして覚醒した際の凛とした力強さの両面を、その透明感のある声で繊細に演じ分けられました。

彼女の演技が、セーラーサターンのミステリアスで悲劇的な魅力を一層引き立てています。

一つ目は、『S』編終盤での覚醒シーンです。

ファラオ90が地球を飲み込もうとする絶望的な状況で、ほたるはセーラーサターンとして完全に目覚めます。

そして、世界を救うために自らの命と引き換えに、破滅の力である「サイレンス・グレイブ」を振り下ろす決意をします。

二つ目は、スーパーセーラームーンの力によって赤ん坊として転生する場面です。

「破滅」だけでなく「誕生」をも司る戦士であることが示された重要なシーンです。

三つ目は、『セーラースターズ』編で再び急成長し、外部太陽系戦士と共にセーラームーンの元へ駆けつける場面です。

自らの意志で戦士としての宿命を受け入れた彼女の強さが描かれています。

土萌ほたるにとって、ちびうさとの出会いは人生の光でした。

病弱で友達がいなかった彼女にとって、偏見なく接してくれるちびうさは唯一無二の親友であり、彼女を守りたいという想いが、サターンとしての力を制御するきっかけとなります。

一方、セーラーウラヌス、ネプチューン、プルートの外部太陽系戦士たちからは、その危険な力ゆえに命を狙われることもありました。

しかし、最終的には彼女の優しさと強い意志を認め、共に戦うかけがえのない仲間となります。

セーラーサターンは、星を破壊するほどの強大な力を持つがゆえに、孤独と悲劇的な宿命を背負ったキャラクターです。

しかし、ちびうさとの友情によってその運命を乗り越え、自らの意志で世界を救う道を選びました。

普段の物静かで儚い姿と、覚醒した際の圧倒的な存在感のギャップが、彼女の大きな魅力です。

「破滅」と「誕生」という対極の力を司る、セーラームーンシリーズの中でも特に異質で重要な存在と言えるでしょう。