井尻又兵衛由俊の性格と人間関係を解説！声優や心に響く名言も紹介

映画『嵐を呼ぶ アッパレ！戦国大合戦』に登場する、春日国の武士（侍大将）。

「鬼の井尻」の異名を持つほどの猛将ですが、実際には非常に心優しく、忠義に厚い人物です。

しんのすけと偶然出会い、彼を城へ連れ帰ったことから、物語が大きく動き出します。

春日国の姫である廉姫とは、身分違いの恋に悩んでいましたが、互いに深く想い合っていました。

戦国時代にタイムスリップしたしんのすけを、弟のように可愛がります。

又兵衛の声優は、ベテラン声優の屋良有作さんです。

『ちびまる子ちゃん』の父ヒロシ役や、『ドクタースランプ』の則巻千兵衛役などで知られています。

屋良さんの深みと温かみのある声は、又兵衛の武士としての厳しさと、その奥にある優しさや人間味を見事に表現しています。

彼の名演なくして、この映画の感動はなかったと言っても過言ではありません。

又兵衛の生き様は、まさに「武士道」そのものです。

彼は、春日国の当主である康綱に絶対の忠誠を誓っており、国の平和を守るためなら自らの命を懸けることも厭いません。

また、廉姫への想いを胸に秘めながらも、彼女の幸せを第一に考え、身を引こうとする健気さも持っています。

物語のクライマックス、大蔵井高虎との決戦で、銃弾に倒れながらも最後まで国を守ろうとした彼の姿は、涙なくしては見られません。

春日国の姫、廉姫とは、互いに惹かれ合う身分違いの恋人同士です。

しんのすけとは、時代を超えた友情で結ばれ、彼に大きな影響を与えます。

主君である春日康綱からの信頼は非常に厚く、国の守りの要として重用されています。

野原一家のことも、未来から来た客人として温かく迎え入れ、彼らの常識外れな行動に驚きながらも、その絆の強さを認めます。

井尻又兵衛由俊は、忠義や愛といった、自らの信念のために命を懸けた、まさに「もののふ」と呼ぶにふさわしいキャラクターです。

身分違いの恋という悲しい運命を背負いながらも、最後まで自分の生き方を貫き通した彼の姿は、非常に感動的です。

「どんなにつらくても、運命からは逃げられない。だったら、笑って運命と戦う！」という彼の言葉は、作品のテーマを象徴する名言として、今も多くのファンの心に刻まれています。